ご参加頂いた皆さまへ

 今までいろいろなボランティアに私達は個々で参加はしていますが、既に稼働しているボランティアに参加する事と、自分たちで考えた形でのボランティアを実行していく事とでは参加意識に差が出てくることは事実です。個人でボランティアグループに参加し活動を行うには限界があり、活動の範囲が制限されますが、志が同じような人の集まりは知識・経験・活動力・活動範囲・アイデア等が広がり、更に他のボランティアグループとのコラボレーションも可能となります。

 私達はこうした考えから2016年11月レイカディア大学園芸学科Aクラスの4人の仲間で福祉・環境保全に関連するボランティア組織を作ろうと計画、立案を決定しました。

計画に先立ちまず基本となる軸を決める為、現在私達の周りで課題となっていることをそれぞれ抽出している時、高齢社会を外して考えを進めていく事は避けられないとの結論に至りました。高齢社会と一口に言ってもそこには多くの関連する課題が潜在しており多方面から考えていく必要があります。

 端的にまとめてみますと、高齢化率上昇⇒地域活動衰退⇒家族の孤立化⇒人間関係の崩壊⇒地域の崩壊と高齢社会がもたらす様々な現象はこのように繋がって行っている事に結論付けられました。この連鎖を止めるには地域の活動を衰退化させず、今後多くの高齢者を支えていくであろう子ども達に目を向け、地域ぐるみで子ども達を育成していくことこそ重要ではないか、またそこにどのような課題があるかを私達なりに更に検証していきました。

 そんな中、滋賀県が全国に先駆け勧(推進)めている子ども食堂に着目し、その実態と抱える課題を探るべく現在滋賀県内で実施されているいくつかの子ども食堂に参画しそこに潜む課題を検討していく事にしました。又、近年大きく取り上げられてきている『限界集落』も高齢社会が生み出している地域崩壊(消滅)の問題であり、この事も切り離せない課題ではないかと考え、そこに私達の知恵と力でなにか支援できるのではないか、成安造形大学の穴風先生の指導の下、大津市平尾地区の住民代表とミーティングを通して孤独高齢者への支援についての課題抽出を行い、今後限界集落での孤独高齢者支援活動についても模索を始めたところです。

 まだ、歩き出したばかりでどこまで達成できるかわかりませんが、2017年4月に正式にチームをスタートさせ、2017年12月にはチームの理念と5カ年計画の目標達成のために、チームを法人化できるようチーム名を「NPO YORISOInetwork」として新たな気持ちでスタートさせたところです。社会人として定年を迎えるまで一度も考えた事の無かったボランティア活動が、この年になりレイカディア大学のクラスメートで同じ考えと意識を持つもの同士で、学んでいる授業から考えを派生させ、今回NPO立ち上げる事が出来たのは、大学事務局をはじめ、縁センターの方々や大学の講師の先生方、さらに運営に協力頂いた地域文化学科の皆様をはじめ多数の方々の協力にチーム全員が感謝しています。

 どこまで継続していけるか未知数ですが、まずは3年先に3つの『想い』(子どもに寄り添う・孤独高齢者に寄り添う・自然に寄り添う)の目標達成し、活動出来ている法人になっているよう、チーム拡大と活動を図っていきます。今まで経験した事のない様々な事を学ぶことは何歳になっても楽しく人生を豊かにしてくれます。これからも地域の方々を元気づけながら、我々もシニアの青春を謳歌したいと思っています。

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